「毎日暑くてやる気が出ない…」「夏休みはどこか涼しくて静かな場所でリフレッシュしたい」
夏の猛暑が続くと、このように涼を求めてどこかへ出かけたくなる方も多いのではないでしょうか?海やプールも良いですが、心身ともに癒やされたいなら、木々の緑や静寂に包まれた「お寺」が最適です。
そこで本記事では、日本の夏ならではの涼やかさを感じられる「全国のおすすめのお寺」を厳選して5つご紹介します。風鈴が奏でる音色や美しい苔庭、座禅体験など、絶景と静寂に癒やされるスポットをまとめました。今年の夏は、お寺で心を整える特別な時間を過ごしてみませんか?ぜひ旅の参考にしてください。
夏にお寺へ行こう!暑い季節にこそおすすめしたい3つの理由
日本の夏は湿度が高く蒸し暑い日が続きますが、お寺の境内に入ると不思議と涼しく感じることがあります。それは単なる気のせいではなく、お寺特有の環境や建築様式が大きく関係しています。まずは、なぜ夏の旅行先としてお寺がおすすめなのか、その魅力を3つの視点から解説します。
豊かな緑と苔庭が作り出す「自然の涼しさ」

多くのお寺は山間部や森の中に位置しており、境内には樹齢を重ねた木々が生い茂っています。これらの樹木が作る大きな木陰は、直射日光を遮り地面の温度上昇を抑えてくれます。また、美しく手入れされた苔庭も重要な役割を果たしています。苔は水分を多く含んでいるため、蒸発する際の気化熱によって周囲の空気を冷やす効果があります。コンクリートジャングルとは異なる、緑に囲まれた天然のクーラーの中で深呼吸をすれば、体の中から涼しさを感じることができるでしょう。
風鈴祭りや青もみじなど「夏限定の絶景」

お寺の夏といえば、この時期にしか見られない特別な景色も大きな魅力です。春の桜や秋の紅葉も素晴らしいですが、夏には生命力あふれる「青もみじ」が境内を鮮やかな緑色に染め上げます。太陽の光を透かして輝く青もみじは、見る人の心に清涼感を届けてくれます。さらに、全国各地のお寺では夏限定のイベントとして「風鈴祭り」が開催されることがあります。数千個の風鈴が風に揺れて一斉に鳴り響く音色は、日本の夏ならではの風情を感じさせ、暑さを忘れさせてくれるはずです。
日常の喧騒を離れて心を整える「静寂な時間」

夏の暑さは身体的な疲れだけでなく、精神的なイライラも引き起こしがちです。そんな時こそ、静寂に包まれたお寺の空間に身を置くことが最良の癒やしとなります。お寺の本堂や回廊は風通しが良く設計されており、座って庭を眺めているだけで心が落ち着いてきます。都会の騒音から離れ、鳥のさえずりや風の音、時には僧侶の読経の声に耳を傾ける時間は、乱れた自律神経を整える効果も期待できます。静かな空間で自分自身と向き合うことで、心に溜まった夏の疲れをリセットできるでしょう。
夏の涼を求めて訪れたい!全国おすすめのお寺5選
ここからは、実際に夏の旅行で訪れてほしい全国のおすすめ寺院を5つご紹介します。どのお寺も涼しげな景観と静寂な雰囲気が魅力で、夏の暑さを忘れて過ごすことができる名所ばかりです。
1. 【京都】青もみじと苔の絨毯が美しい「三千院」
京都市街から少し離れた大原の地に位置する三千院は、四季折々の美しさで知られる天台宗の寺院です。特に夏は、境内一面に広がる苔の緑と頭上を覆う青もみじのコントラストが見事です。杉木立の中に佇むと、市街地よりも気温が低く感じられ、ひんやりとした空気が肌を撫でます。静寂の中でわらべ地蔵の愛らしい姿を探しながら散策すれば、心が和むひとときを過ごせます。
拝観ポイント:往生極楽院を囲む苔庭の涼
三千院のハイライトとも言えるのが、国宝の阿弥陀三尊像を安置する往生極楽院とその周囲に広がる「有清園」です。杉やヒノキの木立の下、ビロードのように広がる苔庭は息をのむ美しさです。縁側に座って庭園を眺めれば、緑のフィルターを通した柔らかな光と風を感じることができ、まさに極楽浄土のような安らぎを得られます。
2. 【鎌倉】竹林のざわめきで涼を感じる「報国寺」
古都鎌倉にある報国寺は、別名「竹の寺」としても親しまれています。本堂の裏手に広がる約2,000本の孟宗竹の庭は圧巻で、天に向かって高く伸びる竹が日光を遮り、常に薄暗く涼しい空間を作り出しています。風が吹くたびに笹の葉が擦れ合う「ザワザワ」という音が響き渡り、聴覚からも涼を感じることができます。鎌倉駅からバスでアクセスできるため、夏の鎌倉散策の休憩スポットとしても最適です。
拝観ポイント:休耕庵での抹茶体験
竹林の中には「休耕庵」という茶席が設けられており、竹庭を眺めながら抹茶と干菓子をいただくことができます。静寂な竹林の中で味わう抹茶のほろ苦さは格別で、歩き疲れた体を癒やしてくれます。竹の葉擦れの音をBGMに、日常を忘れてゆったりとした時間を過ごすのは、大人の夏休みにふさわしい贅沢な体験です。
3. 【京都】数千個の風鈴が涼を奏でる風鈴寺「正寿院」
京都府宇治田原町にある正寿院は、夏になると約2,000個の風鈴が飾られる「風鈴まつり」で有名なお寺です。境内に入るとチリンチリンという涼やかな音色が絶え間なく響き渡り、暑さを忘れさせてくれます。風鈴には花や金魚などの絵付けが施され、見た目にも華やかでフォトジェニックな空間が広がっています。
拝観ポイント:猪目窓(いのめまど)と天井画
正寿院の見どころは風鈴だけではありません。客殿にあるハート型の窓「猪目窓」は、四季によって窓の外の景色が変わり、夏には鮮やかな新緑がハートを彩ります。また、その部屋の天井を埋め尽くす160枚の天井画も圧巻です。畳に寝転がって天井画を眺めながら、窓から入る自然の風を感じる時間は、至福のリラックスタイムとなるでしょう。
4. 【福井】深山幽谷の霊気で身を清める「永平寺」
曹洞宗の大本山である永平寺は、福井県の山深い場所にあり、樹齢数百年を超える老杉に囲まれた修行道場です。境内には凛とした空気が漂い、一歩足を踏み入れるだけで背筋が伸びるような感覚を覚えます。夏でもひんやりとした冷気が満ちており、俗世の暑さとは無縁の世界が広がっています。雲水と呼ばれる修行僧たちが日々厳しい修行に励む姿も、訪れる人の心を清めてくれます。
拝観ポイント:回廊の静けさと天井絵
広大な敷地に点在する七堂伽藍を結ぶ長い回廊は、毎日丁寧に雑巾がけされており、塵ひとつない美しさを保っています。開け放たれた回廊を歩くと、山の冷気が通り抜け、自然と一体になったような感覚になれます。また、「傘松閣」の大広間にある230枚の天井絵は花鳥風月が描かれており、首が痛くなるのを忘れて見入ってしまうほどの迫力です。
5. 【山形】松尾芭蕉も愛した蝉しぐれと静寂「立石寺(山寺)」
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という松尾芭蕉の名句で知られる立石寺は、通称「山寺」と呼ばれ、切り立った岩山に堂塔が点在する天台宗の霊場です。夏にはまさにその句の通り、蝉しぐれが響き渡りますが、不思議とそれが静寂さを際立たせます。奥の院まで続く1,015段の石段を登るのは体力が必要ですが、森の中の参道は木陰が多く、時折吹く風が心地よく感じられます。
拝観ポイント:五大堂から見渡す夏の絶景
石段を登りきった先にある五大堂は、山寺随一の展望スポットです。舞台造りのお堂からは、眼下に広がるのどかな里山の風景と周囲の山々を一望できます。汗をかいて登ってきた後に受ける山頂の風は格別で、達成感とともに最高の涼をもたらしてくれます。夏の青空と緑の山並みが織りなす絶景は、一生の思い出になることでしょう。
夏のお寺巡りを快適に過ごすための服装と持ち物
夏のお寺巡りは涼しいとはいえ、移動中や屋外の参拝では暑さ対策が必須です。また、神聖な場所であるため、服装やマナーにも配慮が必要です。ここでは、快適かつ失礼のないようにお寺巡りを楽しむためのポイントを解説します。
露出は控えめに!涼しさとマナーを両立する服装選び
お寺は修行の場であり祈りの場ですので、極端に肌を露出した服装は避けるのがマナーです。キャミソールやミニスカート、ショートパンツなどは控え、露出を抑えた服装を心がけましょう。通気性の良いリネンやコットン素材のロングスカートやワイドパンツ、吸湿速乾性のあるインナーを活用すれば、肌を隠しながらも涼しく過ごせます。また、石段や砂利道を歩くことが多いので、歩きやすいスニーカーやフラットシューズを選ぶことも大切です。
虫除けスプレーや水分補給などの必須アイテム
自然豊かなお寺には、蚊やブヨなどの虫も多く生息しています。参拝中に虫刺されで集中できなくならないよう、事前に虫除けスプレーを使用するか、携帯しておくと安心です。また、境内は広く自販機が少ない場合もあるため、水筒やペットボトルを持参し、こまめに水分補給を行いましょう。日差し対策としての日傘や帽子、汗を拭くためのタオルや手ぬぐいも忘れずに準備してください。
御朱印帳も忘れずに!夏限定の御朱印をチェック
お寺巡りの楽しみの一つである御朱印集めですが、夏にはこの時期限定のデザインや印が用意されていることがあります。金魚や朝顔、花火などが描かれた涼しげな御朱印は、旅の記念として最適です。人気の限定御朱印は早になくなってしまうこともあるので、事前に情報をチェックしておくと良いでしょう。せっかくの機会ですので、御朱印帳を忘れずに持参し、参拝の証をいただきましょう。
夏の参拝で気をつけたいマナーと注意点
最後に、お寺を参拝する際に守るべき基本的なマナーについて確認しておきましょう。観光地化されている場所もありますが、あくまで信仰の場であることを忘れず、敬意を持って行動することが大切です。
写真撮影は禁止エリアや周囲への配慮を忘れずに
美しい庭園や仏像を写真に収めたい気持ちは分かりますが、お寺によっては撮影禁止のエリアが設けられています。特に仏像や本堂内部は撮影不可の場合が多いため、必ず現地の案内表示を確認してください。また、三脚の使用が禁止されている場所も多くあります。撮影可能な場所であっても、他の参拝者の妨げにならないよう配慮し、静かに撮影を行いましょう。
境内の静寂を保ち、心静かに参拝する
お寺の最大の魅力である静寂な雰囲気を壊さないよう、境内では大声での会話は慎みましょう。特にグループで訪れる際は、話が弾んで声が大きくなりがちなので注意が必要です。携帯電話はマナーモードに設定し、通話は控えます。静かに手を合わせ、心穏やかに過ごすことで、お寺本来の清々しい空気をより深く感じることができます。周囲への思いやりを持ち、皆が気持ちよく参拝できる空間作りに協力しましょう。
案内人より一言

くれぐれも熱中症には気をつけてお寺巡りをしましょう。水分補給大事です。











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