栃木県佐野市にある「惣宗寺(そうしゅうじ)」。「佐野厄除け大師」の通称で親しまれ、お正月のCMなどでその名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
「厄年だからお祓いに行きたいけれど、惣宗寺はどんなお寺なの?」
「厄除け以外にも見どころはあるの?観光スポットとしても楽しめる?」
「アクセスや駐車場情報は?」
惣宗寺へのお出かけを検討する際、このような疑問を持つ方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、惣宗寺は関東の三大師の一つに数えられる格式高い寺院であり、強力な厄除け・方位除けのご利益で知られています。さらに、徳川家康公ゆかりの東照宮や、歴史的人物である田中正造の墓所があるなど、歴史好きや観光目的の方にとっても魅力あふれるスポットです。
そこで本記事では、惣宗寺の歴史や特徴、境内の必見見どころ、アクセス方法までを詳しくご紹介します。参拝後に立ち寄りたい「佐野ラーメン」などの周辺情報もあわせて解説しますので、ぜひ最後までご覧いただき、充実した佐野観光の参考にしてください。
惣宗寺(佐野厄除け大師)とはどのようなお寺?
佐野市の中心部に位置する惣宗寺は、年間を通して多くの参拝客で賑わう栃木県を代表する仏閣です。まずは、その由緒やご利益について詳しく見ていきましょう。
「佐野厄除け大師」として親しまれる関東の三大師
惣宗寺は天台宗の寺院であり、比叡山延暦寺の末寺にあたります。一般的には「佐野厄除け大師」という呼び名で広く知られていますが、正式名称は「春日岡山 転法輪院 惣宗官寺(かすがおかやま てんぼうりんいん そうしゅうかんじ)」といいます。
古くから「関東の三大師」の一つとして数えられており、毎年の正月には初詣客で境内が埋め尽くされるほどの人気を誇ります。厄除け信仰の中心地として、県内はもちろん関東一円から厚い信仰を集めている寺院です。
惣宗寺の歴史と由緒
惣宗寺の歴史は古く、その始まりは平安時代の天慶7年(944年)にまで遡ります。平将門の乱を平定したことで知られる藤原秀郷公が、春日岡(現在の佐野城跡地)に春日明神を祀り、お寺を建立したことが起源とされています。
その後、江戸時代に入り現在地に移転しました。当時の住職であった宥海(ゆうかい)上人が寺の再興に尽力し、幕府からの信頼も得て大きく発展しました。一千年以上の歴史を持つ惣宗寺は、長い時を経て佐野の地に根付き、人々の心の拠り所として在り続けています。
厄除け・方位除けなどのご利益
惣宗寺で最も有名なご利益は、なんといっても「厄除け」です。厄年とは災難や不幸が身に降りかかりやすいとされる年齢のことですが、元三大師(がんざんだいし)を祀るこの寺院では、その災いを払い、平穏無事な生活を送るための祈願が行われています。
また、厄除けと並んで知られているのが「方位除け」です。引越しや旅行など、動く方向によって生じる災いを防ぐご利益があるとされています。そのほか、家内安全や交通安全、身体健全など、日々の暮らしに関わる様々な願いを受け入れており、人生の節目に訪れる参拝者が後を絶ちません。
惣宗寺の魅力満載!境内の必見見どころ5選
厄除けの祈願だけでなく、境内には歴史的な建造物や文化財が数多く点在しています。参拝の際にぜひ立ち寄っていただきたい、惣宗寺の見どころを5つ厳選してご紹介します。
きらびやかな本堂と春日岡山転法輪院
境内に入ってまず目を引くのが、朱色が鮮やかな本堂です。この建物は昭和53年に再建されたもので、堂内には本尊である如意輪観音や元三大師が安置されています。
本堂のきらびやかさは荘厳な雰囲気を醸し出しており、手を合わせるだけで心が洗われるような感覚を覚えることでしょう。参拝の際は、まずこの本堂でしっかりとご挨拶をし、日頃の感謝と願いを伝えてください。
徳川家康公を祀る唐門造りの「東照宮」
惣宗寺の境内には、徳川家康公を祀る「東照宮」があります。これは江戸時代、徳川家の遺骸を日光へ移送する際に惣宗寺に一泊した縁から造営されたものです。
拝殿や本殿には、精巧な彫刻が施された唐門造りの建築美が見られます。日光東照宮を彷彿とさせる豪華な造りとなっており、極彩色に彩られた建物は必見です。徳川家との深い結びつきを感じられる、歴史的価値の高いスポットと言えます。
人間国宝が手掛けた「金銅大梵鐘」
境内を散策していると、金色に輝く大きな鐘が目に入ります。これは「金銅大梵鐘(こんどうだいぼんしょう)」と呼ばれ、人間国宝である香取正彦氏によって鋳造されました。
直径1メートル以上、重さは約2トンにも及ぶこの梵鐘は、その大きさだけでなく、表面に施された繊細な文様の美しさでも知られています。美術品としても非常に価値が高いため、近くでその迫力と美しさを鑑賞してみてください。
歴史的人物「田中正造翁」の墓所
惣宗寺は、明治時代の政治家であり、足尾銅山鉱毒事件の解決に生涯を捧げた田中正造の眠る場所でもあります。彼は亡くなる際、遺骨を分骨して惣宗寺に納めるよう遺言を残しました。
本堂の裏手にある墓所は静寂に包まれており、多くの人々が彼に敬意を表して訪れます。郷土の偉人がどのような思いでこの地を選んだのか、歴史に思いを馳せてみるのも良いでしょう。
心洗われる「麗水観音」と「水琴窟」
境内には「麗水(れいすい)観音」と呼ばれる観音像が安置されています。水が流れるように美しい姿をしたこの観音様は、人々の心の汚れを洗い流してくれるといわれています。
また、その近くには「水琴窟(すいきんくつ)」が設けられています。水を注ぐと、地中から琴のような澄んだ音色が響いてくる日本庭園の装飾の一つです。耳を澄ませてその優雅な音色を聞けば、日々の喧騒を忘れてリラックスした時間を過ごせるでしょう。
参拝前に知っておきたい!祈願の受付と混雑情報
実際に厄除けや祈願を受ける場合、事前の準備や情報の確認が大切です。ここでは、祈願の受付時間や費用の目安、混雑対策について解説します。
厄除け・祈願の受付時間と流れ
惣宗寺では、毎日厄除けや方位除けの祈願を受け付けています。通常、受付時間は朝の8時30分頃から始まり、夕方の16時30分頃まで行われています。ただし、行事や季節によって時間が変更になる場合があるため、訪問前に公式サイト等で最新情報を確認することをおすすめします。
祈願の流れとしては、まず受付所で申し込み用紙に必要事項を記入し、祈願料を納めます。その後、指定された時間に本堂へ案内され、僧侶による護摩焚きや読経が行われます。
祈願料(お布施)の目安
祈願を受ける際に納める祈願料(お布施)は、願い事の種類や授与されるお札の大きさによって異なります。一般的には3,000円、5,000円、10,000円といった金額設定がされており、自身の予算や希望に合わせて選ぶことができます。
のし袋に入れる必要はなく、受付で現金のまま支払う形式が一般的です。お釣りが出ないよう、あらかじめ小銭や千円札を用意しておくとスムーズに受付を済ませることができます。
初詣シーズンの混雑状況と対策
「佐野厄除け大師」の名で親しまれているため、1月の初詣シーズンは大変な混雑となります。特に三が日は、参拝の列が境内から溢れ出し、周辺道路も大渋滞が発生します。祈願を受けるまでの待ち時間が数時間に及ぶことも珍しくありません。
混雑を避けたい場合は、1月中旬以降の平日や、早朝・夕方の時間帯を狙うのが賢明です。また、厄除け祈願は1月だけでなく年間を通して行われているため、時期をずらして落ち着いて参拝するのも一つの方法です。
惣宗寺への行き方・アクセス方法
惣宗寺へのアクセスは、電車と車のどちらでも比較的便利です。それぞれのルートを確認しておきましょう。
電車でのアクセス(最寄り駅からのルート)
電車を利用する場合、最寄り駅は東武佐野線の「佐野市駅」またはJR両毛線・東武佐野線の「佐野駅」です。
「佐野市駅」からは徒歩で約10分から15分程度の距離にあります。一方、「佐野駅」からは徒歩で約15分から20分ほどかかります。どちらの駅からも平坦な道が続くため、街の景色を楽しみながら歩いて向かうことができます。
車でのアクセス(最寄りIC)
車でアクセスする場合は、東北自動車道の「佐野藤岡インターチェンジ」が最寄りとなります。インターチェンジを降りてから国道50号線を佐野市街方面へ進むと、約10分から15分ほどで到着します。また、北関東自動車道の「佐野田沼インターチェンジ」からもアクセス可能で、こちらも所要時間は約10分から15分程度です。
惣宗寺の駐車場情報
車で訪れる際に気になるのが駐車場の情報です。惣宗寺周辺にはいくつかの駐車場がありますが、時期によって利用状況が異なります。
境内の無料駐車場について
惣宗寺には参拝者専用の無料駐車場が完備されています。境内のすぐそばに位置しており、平日の空いている日であれば非常に便利に利用できます。しかし、収容台数には限りがあるため、土日祝日や行事のある日はすぐに満車になってしまうことが多いです。
周辺の有料駐車場・臨時駐車場
無料駐車場が満車の場合や初詣シーズンには、周辺にある有料駐車場や臨時駐車場を利用することになります。お寺の周辺には民間のコインパーキングが点在しているほか、河川敷などが臨時駐車場として開放されることもあります。
繁忙期には誘導員が配置されることも多いため、現地の案内に従って駐車してください。混雑時は駐車場探しに時間がかかることも予想されるため、余裕を持ったスケジュールで行動しましょう。
惣宗寺と一緒に巡りたい!佐野市の周辺観光・グルメ
惣宗寺での参拝を終えたら、ぜひ佐野市の名物や観光スポットも楽しんでください。お寺からアクセスしやすいおすすめスポットをご紹介します。
本場の味を堪能「佐野ラーメン」の名店
佐野市を訪れたら外せないのが「佐野ラーメン」です。青竹打ちと呼ばれる独特の製法で作られた平打ち縮れ麺と、透き通った醤油ベースのスープが特徴です。
惣宗寺の周辺には、歩いて行ける距離に老舗や人気店が数多く点在しています。あっさりとした味わいは参拝後の食事にもぴったりですので、ぜひ本場の味を堪能してみてください。
買い物も楽しむ「佐野プレミアム・アウトレット」
ショッピングを楽しみたい方には「佐野プレミアム・アウトレット」がおすすめです。惣宗寺から車で10分から15分ほどの距離にあり、国内外の有名ブランド店が立ち並ぶ大型アウトレットモールです。
アメリカの東海岸をイメージした開放的な敷地内で、洋服や雑貨のショッピング、食事を楽しむことができます。参拝と合わせて一日中楽しめる観光コースとなります。
お土産探しに最適「佐野市観光物産会館」
惣宗寺の向かい側には「佐野市観光物産会館」があります。ここには佐野市の特産品やお土産が一堂に集められています。
有名な「佐野ラーメン」のお土産用セットや、地元のB級グルメ「いもフライ」、伝統工芸品などが販売されており、旅の思い出やお土産探しに最適な場所です。参拝の帰りにふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ:歴史ある惣宗寺で厄除けと観光を楽しもう
栃木県の惣宗寺(佐野厄除け大師)は、関東三大師としての強力な厄除けのご利益はもちろん、徳川家康ゆかりの東照宮や田中正造の墓所など、歴史的な見どころも満載の寺院です。
きらびやかな本堂で心を静め、美しい鐘の音や水琴窟の音色に癒やされる時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれるでしょう。参拝後には佐野ラーメンやアウトレットでのショッピングも楽しめるため、充実した休日を過ごすことができます。
ぜひ次の休日は、歴史と魅力あふれる惣宗寺へ足を運び、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
案内人より一言

厄除けのイメージが強いですが、実は見どころが多いお寺です。






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