「三人寄れば文殊の知恵」ということわざの発祥地としても知られる、京都の智恩寺。
天橋立観光の際に立ち寄りたいスポットとして有名ですが、実際に訪れる前に以下のような疑問をお持ちではないでしょうか?
- 「智恩寺にはどんなご利益があるの?」
- 「境内の見どころや、有名な『扇子おみくじ』について知りたい」
- 「アクセス方法や周辺の観光情報は?」
智恩寺は、日本三文殊の一つに数えられ、学業成就や智慧を授かるパワースポットとして全国から多くの参拝者が訪れる由緒ある寺院です。また、松の木に吊るされたすえひろがりの「扇子おみくじ」は、その可愛らしさからSNSでも話題を集めています。
そこで本記事では、智恩寺の歴史や特徴といった基本情報から、絶対に外せない境内の見どころ、具体的なアクセス方法までを徹底解説します。
これから京都旅行を計画している方や、受験や資格試験を控えている方は、ぜひ最後までご覧いただき、旅の参考にしてください。
京都・天橋立にある「智恩寺」とはどんなお寺?
京都府北部の宮津市、日本三景として名高い天橋立の南端に位置する智恩寺は、古くから人々の信仰を集めてきた歴史ある寺院です。臨済宗妙心寺派に属しており、地元では「切戸(きれと)の文殊」や「九世戸(くせど)の文殊」といった愛称で親しまれています。まずは、このお寺がなぜこれほどまでに有名なのか、その由緒とご利益について詳しく見ていきましょう。
「三人寄れば文殊の知恵」発祥の地!日本三文殊のひとつ
智恩寺が広く知られている理由の一つは、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざの発祥の地とされている点です。このことわざは、凡人であっても三人集まって相談すれば、文殊菩薩のような素晴らしい知恵が生まれるという意味を持っています。智恩寺は、奈良県桜井市の安倍文殊院、山形県高畠町の亀岡文殊(または大聖寺)とともに「日本三文殊」の一つに数えられており、日本を代表する文殊菩薩の霊場として確固たる地位を築いています。
学業成就・智慧授かりのご利益で受験生に人気
本尊として祀られている文殊菩薩は、仏教において知恵を司る仏様です。そのため、智恩寺は学業成就や合格祈願のご利益があるとされ、受験シーズンには多くの学生やその家族が参拝に訪れます。単なる学校の試験だけでなく、資格試験や就職活動、あるいは人生の岐路において正しい判断を下すための知恵を授かりたいと願う人々にとっても、心の拠り所となるパワースポットです。境内には絵馬掛けがあり、志望校合格を願う切実な願いが数多く奉納されています。
ここだけは外せない!智恩寺の境内・見どころ5選
広々とした境内には、歴史的価値の高い建造物やユニークな史跡が点在しています。参拝の際にぜひ注目していただきたい、智恩寺の見どころを5つ厳選してご紹介します。
黄金閣とも称される壮大な「山門」
智恩寺の入り口に堂々とそびえ立つのが、市の指定文化財でもある巨大な山門です。黄金閣とも呼ばれるこの門は、再建に多くの年月を費やし、江戸時代後期に完成しました。どっしりとした構えと精緻な木組みは圧巻で、天橋立の松並木とも調和した美しい景観を作り出しています。まずはこの門の前で一礼し、厳かな気持ちで境内へと足を踏み入れましょう。
国の重要文化財に指定されている「多宝塔」
境内でひときわ目を引くのが、室町時代に建てられたとされる多宝塔です。丹後地方に残る唯一の室町時代の建造物として、国の重要文化財にも指定されています。屋根の曲線美や均整の取れた姿は建築学的にも評価が高く、長い歴史の風雪に耐えてきた古色蒼然とした佇まいが、訪れる人々に深い感銘を与えます。
鎌倉時代の傑作!現在は手水鉢として使われる「鉄湯船」
参拝前に手や口を清める手水舎には、他では見られない珍しい手水鉢があります。これは「鉄湯船」と呼ばれ、もともとは鎌倉時代に僧侶たちが沐浴のためにお湯を溜めて使っていた湯船でした。国の重要文化財に指定されているこの鉄湯船は、およそ700年以上も前の鋳造技術を今に伝える貴重な遺産であり、現在は清らかな水をたたえて参拝者を迎えています。
三度くぐれば頭が良くなる?「智恵の輪灯籠」
智恩寺のすぐそば、観光船乗り場の近くには、ユニークな形をした石灯籠が立っています。「智恵の輪灯籠」と呼ばれるこの石造物は、江戸時代に航海の安全を願って建てられたもので、輪の形をした灯火部分が特徴的です。古くから「この輪を3回くぐれば文殊様の知恵を授かる」という伝説が語り継がれていますが、石造りで高さもあるため実際にくぐることは困難です。そのため、現在では灯籠の周りを3回回ることでご利益にあやかれると言われています。
持ち上げれば力が授かる「力石」
境内の一角には、大小さまざまな石が置かれています。これは「力石」と呼ばれ、昔の人々が力比べに使ったものだと伝えられています。この石を持ち上げることができれば力が授かると言われていますが、中には非常に重いものもあります。実際に触れてみて、昔の人々の力強さに思いを馳せてみるのも良いでしょう。
智恩寺の名物!かわいすぎる「すえひろ扇子おみくじ」
智恩寺を訪れたら絶対に体験したいのが、名物の「すえひろ扇子おみくじ」です。一般的な紙のおみくじとは異なり、扇子の形をした可愛らしいおみくじは、旅の思い出としても大変人気があります。
松の木に吊るされた扇子はSNS映え抜群
境内にある松の木を見上げると、無数の小さな扇子がぶら下がっている光景に驚かされることでしょう。これは参拝者が引いた扇子おみくじを結んでいったもので、緑の松葉と色とりどりの扇子が織りなす風景は非常にフォトジェニックです。風に揺れる扇子の姿は風情があり、思わず写真を撮りたくなること間違いありません。SNS映えするスポットとしても注目を集めています。
おみくじの種類と正しい引き方
扇子おみくじは授与所で購入することができます。閉じた状態の扇子を選び、そっと開くと吉凶や運勢が書かれています。扇子は「末広がり」の形をしていることから縁起が良いとされ、引いた後は境内の松の木に結んでも良いですし、記念に持ち帰って飾ることもできます。自分へのお土産として持ち帰る参拝者も多く見られます。
智恩寺へのアクセス・駐車場情報
天橋立観光の拠点となる場所にあるため、アクセスは比較的便利です。公共交通機関を利用する場合と、車を利用する場合それぞれの行き方を確認しておきましょう。
電車での行き方(京都駅・大阪駅からの所要時間)
電車で訪れる場合の最寄り駅は、京都丹後鉄道の「天橋立駅」です。駅から智恩寺までは徒歩5分ほどで到着します。京都駅から向かう場合は特急列車を利用して約2時間強、大阪駅からは特急を利用して約2時間半から3時間程度が目安となります。駅を降りて天橋立方面へ歩けばすぐに見えてくるため、道に迷う心配は少ないでしょう。
車での行き方と駐車場
車で向かう場合は、京都縦貫自動車道の「宮津天橋立IC」を利用します。インターチェンジからは約10分ほどで到着します。天橋立周辺は観光地のため、休日は道路が混雑することもあるので時間に余裕を持って移動しましょう。
智恩寺山門前駐車場の利用について
智恩寺には山門のすぐ前に専用の駐車場があります。有料となりますが、参拝には最も便利な立地です。ただし、収容台数に限りがあるため、観光シーズンや週末は満車になることも珍しくありません。その場合は、周辺にある市営駐車場や民間のコインパーキングを利用することをおすすめします。
智恩寺の拝観時間・料金などの基本情報
智恩寺の境内自体は自由に入ることができるため、拝観料は無料です。山門や多宝塔の外観、智恵の輪灯籠などは時間を問わず見学できますが、お守りやおみくじを授与している授与所には営業時間があります。通常は午前8時頃から午後5時頃まで開いていることが多いですが、季節や行事によって変動する可能性があるため、確実におみくじを引きたい場合や御朱印をいただきたい場合は、日中の早い時間に訪れるのが安心です。
合わせて巡りたい!智恩寺周辺のおすすめ観光・グルメ
智恩寺の参拝が終わったら、すぐ近くにある観光スポットやグルメも楽しみましょう。徒歩圏内で十分に満喫できるエリアです。
徒歩すぐ!日本三景「天橋立」と廻旋橋
智恩寺のすぐ隣には、日本三景の一つである天橋立の松並木が続いています。散策路を歩いて自然の神秘を感じたり、レンタサイクルで対岸まで渡ったりするのもおすすめです。また、智恩寺と天橋立をつなぐ場所には「廻旋橋(かいせんきょう)」と呼ばれる珍しい橋があります。これは大型船が通るたびに橋桁が90度回転する仕組みになっており、運が良ければ橋が動く様子を間近で見ることができます。
参拝後の休憩に!名物「智恵の餅」を味わう
参拝後の休憩には、智恩寺の山門前にある4軒の茶屋で提供されている名物「智恵の餅」が欠かせません。柔らかいお餅にたっぷりのあんこが乗った素朴な和菓子で、これを食べると智恩寺のご利益である知恵を授かると言われています。吉野茶屋、彦兵衛茶屋、勘七茶屋、ちとせ茶屋の4軒が並んでおり、それぞれ微妙に味や食感が異なるとも言われているので、食べ比べてみるのも楽しいでしょう。歴史ある門前の風景を眺めながら、甘いお餅で旅の疲れを癒やしてください。
案内人より一言

文殊菩薩は秘仏となっているので拝むことができないかもしれませんが、三門・多宝塔・文殊堂(本殿)がとてもインパクトあるので、それを見るだけでも行く価値はありますよ。








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